PHP を Window11や Windows Server の IIS へ導入する方法と環境設定の手順です。
１．PHPの入手
PHP 公式サイトから入手します。
画面上部に表示されている「Downloads」をクリックします。
「Binaries are available for Microsoft Windows」をクリックします。
「PHP 8.4 (8.4.6)」の「VS17 x64 Non Thread Safe」にある “Zip”をクリックし、“php-8.4.6-nts-Win32-vs17-x64.zip”をダウンロードします。
PHPのインストール
インストールはダウンロードした圧縮ファイル php-8.4.6-nts-Win32-vs17-x64.zipを任意のディレクトリに解凍するだけです。今回は「c:\PHP\」ディレクトリに展開しました。
PHPの設定
“C:¥php”フォルダの“php.ini-production”を同フォルダにコピーし、ファイル名を“php.ini”に変更します。
“php.ini”をテキストエディタで開き、パラメータを設定します。
| 変更前 | ;open_basedir = |
| 変更後 | open_basedir =”C:/inetpub/wwwroot” |
| 変更前 | ;error_log = syslog |
| 変更後 | error_log = “C:/inetpub/logs/php_errors.log” |
| 変更前 | ;extension_dir = “ext” |
| 変更後 | extension_dir = “C:/PHP/ext” |
| 変更前 | ;cgi.force_redirect = 1 |
| 変更後 | cgi.force_redirect = 0 |
| 変更前 | ;cgi.fix_pathinfo=1 |
| 変更後 | cgi.fix_pathinfo=1 |
| 変更前 | ;fastcgi.impersonate = 1 |
| 変更後 | fastcgi.impersonate = 1 |
| 変更前 | ;fastcgi.logging = 0 |
| 変更後 | fastcgi.logging = 0 |
| 変更前 | ;extension=mbstring |
| 変更後 | extension=mbstring |
| 変更前 | ;extension=openssl |
| 変更後 | extension=openssl |
| 変更前 | ;date.timezone = |
| 変更後 | date.timezone = “Asia/Tokyo” |
| 変更前 | ;session.save_path = “/tmp” |
| 変更後 | session.save_path = “C:/inetpub/temp” |
| 変更前 | ;mbstring.language = Japanese |
| 変更後 | mbstring.language = Japanese |
VSCodeとXdebugを導入している場合は以下を追記する。
| 変更前 | ;zend_extension=opcache |
| 変更後 | zend_extension=xdebug xdebug.mode = debug,develop xdebug.discover_client_host = yes xdebug.log_level = 0 xdebug.log = “%sprogdir%/userdata/temp/xdebug/log.txt” xdebug.start_with_request = yes xdebug.idekey = VSCODE |
PHPの動作確認
コマンドプロンプトを起動し、下記のコマンドを実行して PHP が動作することを確認します。
IISの設定
IISでPHPが動作するように設定します。
「IIS マネージャー」を起動し、”サイト”の “Defat Web Site”をクリックする。 [ハンドラー マッピング]をダブルクリックします。
“モジュール マップの追加”をクリックして、以下の内容を入力します。
要求パス： *.php
モジュール： FastCgiModule
実行可能ファイル： C:¥PHP¥php-cgi.exe
名前： PHP_FastCgi
ハンドラーマッピング内に設定した内容の行が追加されているのを確認します。
これで、IIS上 で PHP を動作させるための準備は完了です。
PHPサンプルの実行
“C:¥inetpub¥wwwroot”フォルダに“info.php”ファイルを作成し、以下のコードを記述して保存します。
<?php phpinfo(); ?>ブラウザを起動し、 http://localhost/info.php を開きます。
PHP Version 8.4.6から始まるPHP の環境設定ページが表示されれば導入完了です。
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